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運賃改定の申請のお知らせ
青い森鉄道株式会社では、2025年12月8日に東北運輸局へ鉄道旅客運賃の上限変更認可申請を行いました。お客さまには大変ご負担をおかけすることとなりますが、何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。
運賃改定実施日
2026年3月中旬予定
運賃改定の
主なポイント
- 運賃を改定します
- 通学定期運賃は据え置きます
子育て世代の家計負担に配慮し、据え置きます - 通勤定期運賃は長距離区間で均一運賃化・値下げします
91km以上の区間を均一運賃とすることにより、101km以上の区間は現行運賃と比べて値下げとなります - 他社線との乗継割引運賃はすべて廃止します
他社線とまたがる乗継割引運賃を設定する区間では、これまで青い森鉄道線部分のみ運賃を割引していますが、廃止後は他社線と青い森鉄道線それぞれの無割引運賃を合計した普通運賃・定期運賃となります
平均改定率(値上げ率)
| 定期外(普通運賃) | 17.06% | |
| 定 期 | 通 勤 | 16.75% |
| 通 学 | 据え置き | |
| 計 | 8.68% | |
| 合 計 | 14.98% | |
・小数第三位以下を四捨五入した値。
・平均改定率は申請上の計算式によるものです。
その他の料金・
おトクなきっぷ等
- 入場券の料金は運賃の平均改定率に準じて改定します。
現行140円→改定160円(いずれも小児半額)
ただし、青森駅はJR東日本が定める料金を適用します。 - 払いもどし手数料は改定を行いません。
- 青い森ワンデーパスや青い森ツインきっぷをはじめとする企画乗車券(おトクなきっぷ)や、シニア寿定期券についても、発売額の改定を行う予定です。改定後の発売額は、鉄道旅客運賃の上限変更申請の認可後にお知らせします。
改定後の運賃
(申請時)
普通旅客運賃
普通旅客運賃[PDF]
定期旅客運賃
通勤定期旅客運賃[PDF]
※通学定期旅客運賃、通学学期定期旅客運賃および通学片道定期旅客運賃は改定を行いません。
運賃改定の理由と
主な背景
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当社は、2002年に東北新幹線が八戸駅まで延伸したことにともない、JR東日本から経営分離された東北本線を引き継ぎ、目時駅(三戸町)から八戸駅(八戸市)までの区間で開業し、2010年に東北新幹線が新青森駅まで延伸したことにともない、八戸駅(八戸市)から青森駅(青森市)までの区間で開業した、第三セクターの鉄道会社で、沿線地域の振興に取り組んでまいりました。
開業当初より、当社の経営は厳しい状況になることが予想され、2010年度末累計で、373,017千円の欠損金を計上することとなりました。その後、2011年度から貨物調整金の支払い対象が拡充され、並行在来線事業者に対する支援が強化されたことにより、県から線路使用料の減免を受け鉄道事業の収支均衡を図り、自主事業(鉄道事業以外)の収益で、累積欠損金の解消を目指すこととなりました。
2016年度には、北海道新幹線開業にともないJR貨物の機関車付け替え業務等にかかる運行管理等収入が新設され、2017年度と2018年度の2カ年で鉄道事業単独の黒字を計上し、自力での収支均衡の目途が立ったと思われましたが、2019年度末に発生した新型コロナウイルス感染症の影響により、再び自力での収支均衡を図ることが出来ない状況に、陥ることとなりました。
その一方で、地域の基幹的交通機関として旅客輸送サービスを維持していくために、安全に関わる車両整備や鉄道施設の改良・修繕・老朽化対策、安心で快適にご利用いただくためのサービス向上に、今後も継続して取り組んでいく必要があり、国からの支援(鉄道事業再構築事業)を受けながら対応しておりますが、コロナ禍で進んだ働き方や余暇の過ごし方などの変化により、旅客運輸収入の水準がコロナ禍前の9割程度と、未回復の状況が続いていることに加え、少子高齢化による沿線人口の減少、物価高の影響を受けた消費行動の変化、エネルギー価格高騰による動力費の増大、安全安定輸送や旅客サービスを担う人材確保と定着を目的とした待遇改善など、今後も厳しい経営環境が継続する見込みで、当社の経営努力を前提としても現行の運賃水準では、将来にわたり、鉄道事業を安定的かつ継続的に運営し、公共交通機関としての使命を果たすことが困難になると判断したことから、運賃改定に向けた申請をいたしました。
これまでの
経営合理化の状況
国や県による支援
開業以降の厳しい経営状況を踏まえ、開業当初から国・県から設備投資や安定経営に対する支援を受けております。
経費削減
駅営業体制の見直しや経費削減に取り組んでいます。
増収施策
沿線の祭・行事・観光資源に合わせた臨時列車の設定や鉄道ファン向けのツアーの設定などの誘客促進に取り組んできたほか、各種企画乗車券やイメージキャラクター「モーリー」のグッズ販売、飲料・アイスクリーム自販機の設置、コインロッカーの運営、車両・車体広告事業の展開など利用促進と収益確保に努めています。
今後も更なる経営改善を推進し、ご利用いただくお客様の利便性向上に努めるとともに、沿線地域の振興や交流人口拡大などの地域振興に向けた取組みを行ってまいります。
今後の具体的な
取組み
利用者サービスの向上の一例
キャッシュレス・定期券発行対応の自動券売機の導入(2026年度末予定)
これまで自動券売機は現金のみの取り扱いでしたが、キャッシュレス(クレジットカード、QRコード、電子マネー[交通系・流通系])に対応した機種を導入します。また、これまで定期券の購入は、窓口に限られておりましたが、継続定期券の発行にも対応します。
リアルタイム列車運行情報のリニューアル(2027年度予定)
これまで以上に迅速・正確・明確な情報提供に向け、リアルタイム列車運行情報を更新します。
増収策
- 臨時列車等の増便・新規設定等(イベント列車・貸切列車の運行による誘客促進)
- 高校生以下無料の文化施設への誘客促進
- 企画乗車券等の販売促進
- 車両・車体広告のセールス強化と広告枠拡大
- 新たな物販等(沿線企業とのコラボ商品開発等)
- 鉄道事業以外での収入確保に向けた鉄道用地の活用検討 ほか
設備投資の計画
- 国鉄時代から引き継いだレールの交換
- 国鉄時代に整備され老朽化している電化柱の更新
- 列車の定時性・安定輸送を担保する指令システムの更新
- 振動抑制など走行環境改善に資する橋梁・トンネルの改良
- 冬期間における除排雪体制の強化
- 快適なご利用のための駅舎エレベーター・エスカレーター等の取替
- 老朽化した車両設備の改良・修繕
- 乗客の安全確保と犯罪抑止等を目的とした車両内への防犯カメラの設置 ほか
プレスリリース等
本ページの詳細な内容は、プレスリリースをご覧ください。
運賃改定の申請(2025年12月)
鉄道旅客運賃の上限変更認可申請について [PDF]





